細かい箇所にも細心の注意を!| 空手 千葉市
空手道武現塾 師範 石塚克宏(千葉市)
はじめに
空手道武現塾の石塚克宏です。
今回は「大会ルールや細かい部分に気を配る重要性」について、熱く語っていきたいと思います。
空手の稽古や試合は、他の競技同様ただ技を磨くだけでは勝てない世界です。
「そんなことまで気にするの?」と思うような地味で細かい部分に、どれだけ意識を向けられるか。
実はそこが、強さの決め手になることが多いんです。
そしてこれは空手に限らず、どんなスポーツでも、社会に出てからの仕事や人間関係でも同じことが言えます。
今日は「細かいところに気を配る力」がどれほど大事なのか、私自身の経験やエピソードも交えながらお話ししていきます。
ルールを知ることが勝敗を分ける
まず、試合において「ルールを知る」ことがどれほど大事か。
これは意外と見落とされがちなポイントです。
例えばサッカーで考えてみてください。
子供の頃のサッカーって「手を使っちゃダメ!」くらいのルールで、あとはみんなでボールを追いかけて団子状態の試合をしていましたよね。
でも中学や高校でオフサイドやファールのルールを知ると、自然と試合の形が変わり、より「サッカーらしい試合」になっていきます。
空手も同じです。ルールが違えば戦い方も違って来ます。
当道場では、小学生までの組手は「顔面パンチなし」のルール(いわゆる極真ルール)が基本。
ところが中学生以上になると、シールドヘッドガードを着用して「顔面パンチあり」のルールに変わります。
「顔面パンチがあるだけでそんなに違うの?胸や腹に当てていた突きを顔に向けて打てば良いのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、これが全然違います。
極端に言えば、相撲と柔道、柔道とレスリングくらい別物です。
レスリングでもフリースタイルとグレコローマンスタイルでは、脚を使えるかどうかで全く違う競技になりますよね。
それと同じで、顔面パンチがあるかないかで戦い方は根本から変わるんです。
顔は誰だって殴られたくない場所ですし、鍛えるにも限界があります。
腹筋は鍛えられても顔は鍛えられない。
首を鍛えることはできても、脳への衝撃は避けられません。
だからこそ、顔面パンチありのルールでは、技術も戦略も心構えも変えなければなりません。
一部の天才的な選手はルールが変わっても対応できますが、大半の人はそうはいきません。

細かいルールの理解が試合での強みになる
試合でルールをしっかり理解している選手は、それだけで有利です。
例えば、知らずに出した技が反則で減点されてしまうことがあります。
逆に、ルールを熟知していれば、ギリギリの場面で有利なポジションを取れたり、相手のミスを誘ったりできることもあります。
特に実力が拮抗している場合、細かいルールの知識が勝敗を分けることは本当に多いです。
「そんなことまで意識するの?」というような細かいことが、最後の決定打になるんです。

日常生活での気づきから学んだこと
これは空手だけの話ではありません。
日常生活の中にも「細かいところに気を配ることの大切さ」を感じる場面がたくさんあります。
例えば、先日、主婦の方お二人と話をする機会がありました。
食器洗い洗剤の話になり、「どうやって使っているんですか?」と何気なく聞いてみたんです。
すると二人とも「原液のままスポンジに垂らして使っている」と言うんです。
私は「実は、私が使っている食器洗い洗剤の裏の説明書きには『水1リットルに対して洗剤1.5ccを入れて薄めて使う』と書いてありますよ」と伝えると、二人ともびっくりしていました。
「そんなこと知らなかった!」「人生で初めて知った!」という反応で、驚いた様子でした。因みに、私は洗剤1本で1年は余裕でもちます。

これは家電でも同じです。
説明書をしっかり読めば便利な機能がたくさんあるはずなのに、ほとんどの人は「とりあえず使えればいいや」と思って自己流で使っていますよね。
でも、正しい使い方を知ることで、道具の性能を最大限に発揮できるんです。皆さんも経験あるでしょう。
これって、空手の稽古でも同じです。
もっと強くなるためには、細かい部分に神経を使わなければなりません。
私自身、ほんの小さな動きの修正を先輩や先生に指摘されただけで、パンチに体重がしっかり乗り、明らかに威力が増した経験があります。
「たったこれだけでこんなに変わるのか!」と感動したのを覚えています。
それ以来、稽古では細かい部分まで意識するようになりました。
細かさが安全や健康にもつながる
ウエイトトレーニングでも同じです。
ちょっとしたフォームの癖が、長年積み重なることで怪我につながることがあります。
やりやすいからと言って、自己流のフォームの小さなズレが肩や腰に負担をかけ、やがて大きな故障を招くこともあります。
日常生活でも同じです。
例えば身体の本来の動きに沿わず、楽なやり方をしてしまうと、歪みが生じたり腱鞘炎になったりすることもあります。
これも「まあいいや」と細かい部分をおろそかにすることが原因です。
だからこそ、細かい部分に気を配る習慣を持つことは、健康を守る上でもとても大切なんです。
細かいところも大切にする人が強い
細かい部分を大切にできる人は、空手でも、仕事でも、プライベートでも強い人です。
細かいことに気づける人は、周りへの気配りもでき、信頼もされます。
そしてその信頼の積み重ねが、大事な場面で自分を助けてくれるんです。
例えば、試合で額をカットして流血した場合、レフェリーはドクターに見せなければなりません。
傷が深ければもちろん試合は止められますが、浅い傷や微妙な場合はドクターの判断に委ねられます。
そんな時、普段からドクターやスタッフに礼儀正しく接し、信頼関係を築いていればどうでしょう?
「この選手なら大丈夫だろう」「続けさせてあげたい」と思ってもらえるかもしれません。
もちろん安全第一ですが、微妙な場面で「続行」を選んでもらえるかどうかは、普段の細かい気配りにかかっています。

おわりに
「細かい箇所にも細心の注意を!」
これは空手だけでなく、人生全般に通じる大切な教訓です。
試合で勝つため、技を磨くため、怪我を防ぐため、そして人間関係を築くため。
細かい部分に気を配る習慣は、必ず自分の力になります。
私自身、これからも日々の稽古や生活の中で「細かいこと」に目を向け、気を抜かずに取り組んでいきたいと思っています。
みなさんもぜひ、「これくらいでいいや」をやめて、ほんのちょっとの気配りを大切にしてください。
それが必ず、大きな差を生むことになります!

空手道武現塾 師範 石塚克宏
はじめに
空手道武現塾の石塚克宏です。
今回は「大会ルールや細かい部分に気を配る重要性」について、熱く語っていきたいと思います。
空手の稽古や試合は、ただ技を磨くだけでは勝てない世界です。
「そんなことまで気にするの?」と思うような細かいこと、地味な部分に気を配れるかどうかで、結果は大きく変わってきます。
これは空手に限らず、どんなスポーツでも、そして社会に出てからの仕事や人間関係においても共通する大事な考え方です。
今日はそんな「細かい部分に気を配る意識」が、どれだけ大きな力になるのか、具体的なエピソードや考えを交えながらお伝えしていきます。
ルールを知ることで勝負は有利になる
まず、試合において「ルールを知る」ことがどれだけ重要か。
これは意外と見落とされがちなポイントです。
例えばサッカーで例えるなら、子供の頃のサッカーって「手を使っちゃダメ!」くらいのルールで、あとはみんなでボールを追いかけて団子状態の試合をしていたと思います。
でも中学や高校でオフサイドやファール、スローインの正しいやり方を学ぶと、自然と試合の形が変わり、より「サッカーらしい試合」になっていきますよね。
これは空手も同じです。
例えば当道場では、小学生までの組手は「顔面パンチなし」のルール(いわゆる極真ルール)が基本です。
ところが中学生以上になるとシールドヘッドガードを着用して「顔面パンチあり」のルールに変わります。
「顔面パンチが加わるだけでそんなに変わるの?」と思う人もいるかもしれませんが、これが全然違うんです。
極端に言えば、相撲と柔道、柔道とレスリングくらい別物だと思ってください。
例えばレスリングのフリースタイルとグレコローマンスタイルでも、脚を使えるかどうかで全く別の戦い方になりますよね。
同じように、顔面パンチがあるかないかで戦い方は大きく変わります。
顔は誰だって殴られたくない場所ですし、鍛えるにも限界がある部分です。
腹筋は鍛えられても、顔は鍛えられない。
首を鍛えることはできても、衝撃は脳に響きます。
だからこそ、顔面パンチありのルールでは、技術や戦略、心構えを根本から変える必要があるんです。
一部の天才的な選手は、ルールが変わっても同じ戦い方ができることもありますが、大半の人はそうはいきません。
細かいルールの把握が勝負を分ける
さて、ここからが本題です。
ルールをしっかり理解している選手は、それだけで試合で有利になります。
例えば、知らずに出してしまった技が反則で減点されてしまうことがあります。
逆に、ルールをよく知っていれば、ギリギリの攻防で有利なポジションを取れたり、相手のミスを誘えることもあります。
特に実力が拮抗している場合、ルールを熟知しているかどうかで勝敗が決まる場面は少なくありません。
「そんなことまで意識するの?」というような細かい部分の積み重ねが、最後に大きな差となるのです。
細かいところに気を配れる人は強い
これは試合だけの話ではありません。
普段の稽古や日常生活でも同じです。
例えば、普段から忘れ物が多い、おっちょこちょいな人。
そういう人は試合でもやらかします。
大事な場面で油断して、上段回し蹴りをもらって逆転される。
試合の終盤で疲れて気が抜け、簡単なポイントを失ってしまう。
これ、本当によくあることです。
試合で起こるミスは、日頃の習慣の延長にあると思ってください。
普段から「これくらいでいいや」と思っている人は、試合でも「これくらいでいいや」でやられてしまいます。
だからこそ、細かいことに気を配る習慣を作ることが大事なんです。
細かい気配りが人間関係を救う
細かい部分に気を配れる人は、技術面だけでなく人間関係でも得をします。
例えば、プロの試合では必ずドクターがついていますよね。
試合中に額をカットして流血した場合、レフェリーは必ずドクターに見せなければなりません。
その時、傷が深ければ当然「ドクターストップ」で試合は終了です。
しかし、傷が浅い場合や微妙な場合、ドクターの判断で続行できることもあります。
ここで大事なのが「普段からの関係性」です。
もし選手が普段からドクターや周囲のスタッフに礼儀正しく接し、細かい気配りをして、良い関係を築いていればどうなるでしょうか?
ドクターも「この選手なら大丈夫だろう」「頑張りたい気持ちはわかるから、続けさせてあげよう」と判断してくれるかもしれません。
もちろん安全第一ですが、こうした微妙な場面で「続行」を選んでもらえるのは、普段の細かい気配りがあってこそです。
技の上達にも細かさが必要
技の上達も同じです。
最初は基本に忠実にやることが大事ですが、慣れてくると「楽をしたい」「手を抜きたい」という気持ちが出てきます。
そうすると、知らず知らずのうちに悪い癖がついてしまう。
そしてその癖は、一度染みついてしまうとなかなか直せません。
指摘されても「つい前のやり方に戻ってしまう」ことは誰にでもあります。
でもそのまま放置していると、試合で痛い目を見ることになります。
だからこそ、普段から「これで本当に正しいのか?」「自己流になっていないか?」と細かい部分まで意識していくことが大事なんです。
これは空手だけでなく、仕事でも同じことです。
社会人として働く皆さんなら痛いほど実感していると思いますが、細かい確認を怠ったことで大きなミスにつながること、ありますよね?
細かい部分を「まあいいや」と流さず、きちんと意識する人こそが、最後に結果を出すのです。
細かい気配りは人生の武器
最後にもう一度強調したいのは、「細かいところに気を配れる人は強い」ということです。
空手でも、仕事でも、プライベートでも、細かい部分に気を配れる人は信頼されます。
そしてその信頼の積み重ねが、大事な場面で自分を救ってくれます。
「ここで止められたら負ける」「あと一歩で勝てる」という時に、普段の積み重ねが生きてくるのです。
空手の試合はもちろん、日々の稽古から、人との接し方まで、すべてが繋がっています。
「細かい箇所にも細心の注意を!」
これを意識して、日々の稽古に励んでいきましょう!