量が質を高める場合もある

空手道武現塾の石塚克宏です。
今日は幕張コミュニティーセンターでの少年部からです。
稲毛教室から檜山君兄弟が振り替え。12名での稽古です。

基本稽古後はキックミット。

スパーリング。

いつもながら上級生は、私が何も言わなくとも優しい攻撃で下級生の相手をしてくれてます(^^)

最後はボディプロテクター着用しての試合形式でのスパーリング。ハルノちゃんが思いっきりの良い蹴りを放ちます。全身の連動性を駆使しての良い蹴りです。

負けじとヒカリちゃんも攻撃。

ユイト君とタクミ君。タクミ君、蹴りがちょっと浅い!技ありにはもう少し!

ユイト君、反撃!

ロニン君とタツキ君。ロニン君は以前より、少しは打ち合える事が出来るようになりました。

けど、まだまだだね(´ω`)

さて、タイトルの件です。長文ですみません。
写真は撮り忘れましたが、2部はセイタ君とK君の2人だけ。なので、少し内容を変えました。

移動稽古では前蹴りと回し蹴りをかなり多く行いました。2人にとっては延々と続く移動稽古。キツかったと思います。
思った通り、K君の前蹴りが伸びて来ました。今までは柔軟性の問題で蹴った時にしっかり脚が伸びなかったのです。稽古後はかなり伸びるようになり、本人も自覚出来る程でした。

一方、セイタ君は確実にキレは出て来たのですが本人は分からないようです。ミットで蹴らせながらやって、明らかに変わって来たのですが自覚は無いようです(´ω`) そして、悪いフォームは直りませんでしたので、家でやらせようと思いました。以前よりやる気があるようですから、私の感覚ですと1週間やれば直りそうです。直れば実感出来ると思います。

今の世の中、質より量をこなす稽古は推奨されません。空手道や他の運動に限った事で限った事では無いと思います。しかし、時には量をこなす事で遠回りと思える事でも結果的に近道になる場合があります。
これは聞いた話です。日本料理店の話です。
入ったばかりの新人は最初、皿洗いや雑用のみ。
料理がやりたくて、将来は自分の店を持ちたくて入ったのに食材には触らせて貰えない。辞めて行く人もいます。しかし、皿洗いをやりながら季節の応じてどのような器を使うのか?更に貪欲なヤツは先輩板前が作ったソースなどをペロリ。味を盗むのだそうです。結果的に色々な事を考える癖が出来て来て7〜8年で自分の店を持ったりするそうです。

これは空手道にも通じるものがあります。
地味な基本的な稽古をコツコツやった方が確実に強くなります(ずっと、それだけではダメですけどね)。
また、ある問題に直面した道場生に簡単に答えを教えたらそれしか出来ないのです。しかし、自分で解決しようと悩んで答えを出した人は、そこから色々な事が派生します。私から簡単に答えを聞いた人は一つだけ得られた事でも、悩んで答えを出した人はいくつもの答えが出てくる場合があります。但し、悩みまくっている時は私がポンと背中を押してやる事により一気に解決すして、様々な事が展開される事もあります。

長くなりましたが、皆さんの周りでも一見遠回りに見えても後から考えると近道だった、と言う事は無いでしょうか?時には量が必要。量が質を高める場合がありますよね。
セイタ君、やり方を間違えるなよー。